建具用金物について、
「今使っている金物は、後から交換できますか?」
というご質問をよくいただきます。
新築時や設置当初は問題がなくても、
使い続けるうちに
- 動きが悪くなった
- デザインを変えたい
- 廃盤になった部品を交換したい
といった理由で、交換を検討される方も多いです。
ここでは、建具用金物が後から交換できるケースと、注意点を整理します。
Q. 建具用金物は、後から交換できますか?
A. 交換できる場合も多いですが、条件によって難易度が変わります。
1. 比較的交換しやすい金物
建具用金物の中には、
後からの交換が比較的しやすいものがあります。
代表的な例
- レバーハンドル
- 錠ケース
- 戸当たり
- 一部の引戸金物部品
これらは、
- 建具側に既存の加工がある
- 取り付け方法が共通化されている
といった理由から、
金物のみを取り替えることで対応できる場合が多いです。
2. 交換時に注意が必要なケース
一方で、次のような場合は注意が必要です。
① 建具側の加工が変わる場合
- 新しい金物の寸法が異なる
- 掘り込み形状が違う
この場合、
- 穴を広げる
- 埋木をする
などの加工が必要になることがあります。
② 廃盤・仕様変更がある場合
同じ型番・シリーズであっても、
- 廃盤
- 仕様変更
によって、全く同じ金物が入手できないことがあります。
この場合は、
- 近い仕様の代替品を探す
- 一部部品のみ交換する
といった判断が必要になります。
③ 建具や枠が劣化している場合
- 木部が痩せている
- 反りや歪みが出ている
この状態では、
金物を交換しても動作が改善しないことがあります。
3. 交換前に確認しておきたいポイント
交換を検討する際は、次の点を確認しておくと安心です。
- 現在使っている金物のメーカー・品番・取付した時期
- 建具の厚み・重量
- 掘り込み寸法や取り付け位置
- 使用頻度・使用環境
これらの情報が分かると、
交換可否の判断がしやすくなります。
4. 実務ではどう対応しているか
実際の現場では、
- 同一メーカー・同一シリーズで交換する
- 互換性のある金物を選ぶ
- 必要に応じて現場で調整する
といった方法が取られています。
場合によっては、
- 建具側を補修・補強しながら交換する
- 専門家に依頼する
といった判断をすることもあります。
まとめ
建具用金物は、
後から交換できるケースも多い一方で、
- 加工の有無
- 廃盤や仕様変更
- 建具の状態
によって、難易度が変わります。
交換を検討する際は、
- 金物だけを見るのではなく
- 建具全体の状態や使用環境
をあわせて確認することが大切です。
補足:同じメーカー・同じ品番でも使用感が変わることがあります
「メーカー名・商品品番・サイズは同じなのに、使用感が変わってしまった」
というお声をいただくことがあります。
このような場合、主に次の2つの要因が考えられます。
1. メーカー内部で仕様変更が行われている場合
同じ品番であっても、
メーカー側で内部的な仕様変更が行われていることがあります。
例えば、
- 仕様変更により
- 切り欠け寸法が変更された
- 取り付け位置がわずかに変わった
といった場合、
建具側との関係で金具が干渉する位置がズレてしまうことがあります。
このような変更は、
外観や品番からは分かりにくいことも多く、
実際に取り付けてみて初めて違和感が出るケースもあります。
2. 既存金物の経年劣化による影響
従前に使用していた金物は、
長年の使用により内部部品の力が弱くなっていることがあります。
その状態から新品に交換すると、
- 内部バネの力が強く感じる
- 丁番で扉の開閉が重く感じる
- レバーハンドルの操作が重たく感じる
といった使用感の変化が起きることがあります。
これは不具合ではなく、
新品本来の状態との差によるものです。
判断時にあると役立つ情報
このようなケースでは、
「同じメーカー・同じ品番かどうか」だけでなく、
取り付けた時期(設置時期)に関する情報も、判断材料になることがあります。
なお、内部的な仕様変更については、
ショップ側では情報を持ち合わせていないことの方が多く、
メーカーへ直接問い合わせた方が確実です。
その際は、
- 商品名・品番
- 現在の状況
- 取り付けたおおよその時期
をあわせて伝えると、確認がスムーズです。




