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【Q&A】メーカーが違う金物は組み合わせて使えますか?

建具用金物について
「違うメーカー同士の金物を組み合わせて使っても大丈夫ですか?」
というご質問は、ECサイトや現場でよく伺います。

結論から言うと、
組み合わせ自体は完全にNGではありませんが、注意点が多くあります。
ここでは、どんな場合に問題が起きやすいか、どんな点を確認すべきかを整理します。


Q. メーカーが違う金物は組み合わせて使えますか?


A. 組み合わせ自体は可能ですが、条件によっては不具合が出ることがあります。


1. そもそも「メーカーで互換性が保証されているか」を確認

まず意識してほしいのは、
同一メーカー内の部品同士は設計前提が揃っている
という点です。

たとえば、

  • たわみ量
  • 荷重設定
  • 取り付け寸法
  • ビスピッチ

などが、同一メーカーで統一されていることが多いです。

しかし、メーカーが異なるとこれらの前提条件が異なる場合があります。

よくある例

  • レバーハンドルのサイズやデザインは近しいが、芯棒の太さや形状が異なる
  • 引き手の寸法は同じだけど、掘り込み穴寸法が異なる
  • スライドボルトのビスピッチは同じだけど可動域が異なりストライクに届かない

2. 同一規格(寸法)が一致していても…

金物の寸法が一致していれば
「理論上は取り付けられる」と思われがちですが、寸法だけでは動作保証になりません。

たとえば、

  • 可動域が微妙に違う
  • 使用しているばねやポリマーの特性が異なる
  • ネジ径・ピッチが同じでも座面や受け側の形状が違う

などの違いによって、見た目寸法は合っても想定した動きにならない場合があります。

よくある例

  • 窓用調整器の仮留め穴の位置が異なるため開閉角度が変わってしまった
  • バネ蝶番を新しくしたら跳ね返りが想定より強くなってしまった

3. 安全性や耐久性の差が出ることがある

金物にはそれぞれ設計前提の荷重や

  • 使用頻度
  • 環境(湿気・埃・気温)
  • 運用条件(住宅用・商用・高頻度)

といった条件が設定されています。

異なるメーカー製品同士を組み合わせると、
本来の設計前提から外れてしまい、耐久性や安全性を損なうことがあります。


4. 見た目は合っていても“噛み合わせ”がズレる場合

たとえば、

  • ラッチとストライク
  • フランス落としと受け金物
  • クローザーと引き込み軌道

これらの組み合わせは、単純な寸法一致だけではなく
部品同士の噛み合わせ設計が影響します。

違うメーカー同士だと、

  • 座面の深さが違う
  • シャフトの長さが僅かに違う
  • 動作角が微妙にズレる
    というケースがあり得ます。

このようなケースでは、
一方を交換しただけで動作が渋くなる・ガタが出るなどの不具合につながることがあります。


5. 実際の現場ではどうしているか?

実務上よくあるパターンとしては、

  • 同一メーカー内で揃える(理想)
  • 互換性が明確なメーカー同士で揃える
    • 例:共通規格で互換性がある旨がメーカー情報として明示されている
  • 寸法・形状・噛み合わせを現物確認してから組み合わせる

といった判断が行われています。

場合によっては現物を持参して

  • 実際に組み合わせてみる
  • メーカー側で確認してもらう
    という手段を取ることもあります。

6. 組み合わせを行う前に確認してほしいこと

もし異なるメーカー同士での組み合わせを検討する場合は、次の点を確認すると安心です。

① 製品カタログ・図面の互換性情報
→ 各社が互換性について明示しているか

② 寸法だけでなく“動作設計”の前提条件
→ 可動域・荷重条件

③ 現物同士の仮合わせ
→ 工具を使って噛み合わせを確認

④ 安全性・耐久性の前提
→ 指定用途・使用環境に適合しているか

これらは、寸法だけでは分からない部分であり、現場での判断ポイントです。


追記:廃盤品や入手できない場合の考え方

建具用金物では、
メーカーの廃盤部品の取り寄せ不可などの理由で、
「本来使いたい金物が手に入らない」
という状況が起こることもあります。

このような場合、メーカーやショップに問い合わせても、
公式な情報としては代替品が案内できないケースも少なくありません。

一方で、現場では
経験豊富な職人が、実際に組み合わせや代用品として使用している金物
が存在することもあります。

これらは、

  • カタログには載っていない
  • メーカーとして互換性を保証していない

といった理由から、一般には知られていませんが、
長年の施工経験をもとに問題なく使われている組み合わせである場合もあります。

そのため、

  • 廃盤品で代替が必要なとき
  • どうしてもメーカー違いで揃える必要があるとき

には、無理に自己判断せず、実務経験のある職人に相談・依頼するという選択も有効です。

現場での使用条件や建具の状態を見たうえで判断してもらうことで、
安全性や動作面でのリスクを抑えることができる場合があります。


まとめ

  • メーカーが違う金物同士でも、条件次第では組み合わせることは可能です。
  • ただし、寸法だけでは判断できない“設計前提”の違いがあるため、注意が必要です。
  • 可能な限り、同一メーカー内で揃えることが安心ですが、互換性が明確な場合は組み合わせも選択肢になります。
  • 実務的には、寸法+動作前提+現物確認で判断していくのが安全です。

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